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Implant
インプラント
まるで自分の歯のように
回復させることができる治療方法
残念ながら歯を失ってしまった場合、これまでの歯科での治療方法は入れ歯かブリッジのいずれかしかありませんでした。インプラントはあごの骨に直接生体親和性の高いチタンという金属の支柱を植え込むことで隣の歯を削ったりすることなく、まるで自分の歯のように回復させることができる治療方法です。大きな力がかかる奥歯が失われた時には残りの歯に負担がかかります。インプラントがなかった時代は歯が抜けたスペースを埋めるために隣の歯を削ってかぶせ物を連結して作ったり(ブリッジ)、部分入れ歯を作ったりするのが一般的でした。しかし、一旦治療を終えても数年したらブリッジが外れて歯医者さんに行ってレントゲンを撮ってみたら支えの歯が折れていて抜かなければならなくなったという方や入れ歯を支えるためのバネをひっかける歯がぐらぐらして抜かなければならなくなったという経験がある方もおられるでしょう。
こういう治療を繰り返していると「最初に抜いた歯は1本だったはずなのにその後ドミノ倒しのように歯が抜けていって気づけば総入れ歯になっていた」ということになりかねません。自分の歯に勝るものはありません。歯を失って初めてその大切さに気付いてももう手遅れです。失った歯が1本目ならその時の選択が今後の人生を左右すると言っても過言ではありません。このタイミングでインプラントに置き換えておけばそれ以上自分の歯を失うリスクは格段に減らせると思います。治療費は高額ですが、その価値は十分にあると当院は考えています。
Treatment Flow
治療の流れ
Step.1
インプラント治療前の口腔内診断
インプラント治療が失敗するほとんどの原因は、歯周病菌などによる細菌感染です。そのため、インプラント治療を行う前に虫歯や歯周病の検査と治療を終えてから行うことが重要です。
Step.2
CT撮影・検査
CTは、顎の骨の厚みや密度、神経や血管が通るトンネルの位置や鼻の空洞の大きさや粘膜の状態を三次元的に撮影できる装置です。当院のCTは撮影範囲(FOV)が広い機種なので一回の撮影でお顔全体の状態を把握することが可能です。
シミュレーションイメージ
Step.3
術前シミュレーション
CT画像とあらかじめ採らせていたいただいた歯型から理想的な歯の形態をデジタルで再現し、かぶせ物である上部構造が理想的に機能するインプラントの位置を専用のソフトでシミュレーションします。シミュレーションで決定した位置にピンポイントでインプラントを配置できるようにオーダーメイドのサージカルガイドを作成します。
サージカルガイド
Step.4
インプラント埋入手術
サージカルガイドを用いてフィクスチャーと呼ばれる人工歯根を顎の骨に埋め込みます。インプラント体と骨がくっつくのを約2か月待ってから被せ物をつくっていきます。
※骨の状態等によっては骨の造成術が必要になる場合もあります。
Step.5
二次手術(必要な方のみ)
フィクスチャーと骨がしっかり結合されたら上部構造(被せ物)とフィクスチャーを連結させる部分(アバットメント)を取り付けます。その後、粘膜の治癒を待って上部構造の為の型取りを行います。
Step.6
インプラントの型取り
インプラントの型をとります。同時にセラミック人工歯の色を決め、人工歯を作成します。
Step.7
上部構造のセット
完成した被せ物をセットし、かみ合わせの調整等を行います。
Step.8
メインテナンス
インプラントが感染を起こすと骨が溶かされてしまい、最悪の場合抜け落ちることもあるので、埋入後は定期的なメインテナンスで歯垢(プラーク)を落とし、口腔内を清潔に保つことが重要です。一般的には、4ヶ月に1回程度の間隔でクリーニング(メインテナンス)を行います。また、毎日の歯みがきなど日々のケアを怠ると、永久的なインプラントの寿命を短くさせてしまうことになりますので注意しましょう。
FAQ
よくあるご質問
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インプラントはなぜ高額なの?
インプラントの治療では、材料の違いによって価格が変わってきますが、他にも安全でクオリティーの高い治療を行うために必要なことがあります。
■治療に使う材料
信頼できるインプラントメーカーのインプラントを使っているかどうかや、被せ物を技術のある歯科技工士が良い材料を使って作製しているかどうかで費用がかわります。
■歯科医院の設備
インプラントの手術を行うには、むし歯や歯周病などの治療設備とは別にCT装置、滅菌された器具を取り扱う環境(術者のガウンや診察台など)、手術専用の照明(外科用無影灯)、インプラント埋入装置などが必要です。手術に適した環境を作るにはコストがかかります。
■滅菌の対策
インプラントは外科処置であるため、より一層の滅菌と衛生の管理が重要です。当院は、世界基準の滅菌器(クラスB)を設置しており、手術中の術衣やグローブも滅菌済みの使い捨ての製品を採用しています。
■技術を磨くコスト
安全で質の高い治療を行うためには、歯科医師が学び続けなければなりません。歯科の研修やセミナーは、国内でも、高額なことが多く、最先端の技術を海外まで学びに行くとなると、多額の費用がかかります。また、歯科医師だけではなく、歯科衛生士などのスタッフも専門的な教育が必須です。
以上のコストを抑えても良い治療ができているなら良いですが、値段に反映せざるを得ないのが一般的だと思われます。 -
入れ歯と比べてインプラントの1番のメリットは何ですか?
インプラントは、本当の歯のように噛むことができます。食事だけではなく、天然の歯と同様に話したり、大きな口をあけ、口元を気にせず笑ったりできます。以前、自分の歯があった時のように生活ができます。
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インプラントは、入れ歯のように途中で合わなくなったりしますか?
インプラントの治療はあごの骨にインプラント本体(土台)を埋め込みますので、基本的には合わなくなることはありません。しかし、噛むくせで天然の歯が動いてしまったり、長期的にインプラントのかぶせ物が減ってきてしまい、噛み合わせが変わってくる場合があります。お口の中全体のメインテナンスが必要です。
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通院頻度はどのくらいですか?
インプラント治療にかかる期間は、症状によって変わってきますが、基本的には、検査・診断、治療計画の説明(手術前の説明)、1次手術・2次手術、かたどり、土台作り、最終的なかぶせ物(最終補綴“ほてつ”)の装着で、最低7~8回の来院が必要です。そのほか、噛み合わせのチェックや消毒など数回かかります。期間にしたら、3ヵ月から6ヵ月ほどです。
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治療期間はどのくらいですか?
最終の歯(最終的なかぶせ物)が入るまで、約3ヵ月から6ヵ月ほどかかります。
あごの骨の状態が十分にあり全身の健康状態が良好の場合、約3ヵ月で、最終の歯が入り、治療が完了します。
あごの骨が十分ではなく、「骨造成」など行った場合は、骨の状態によって治療期間は様々です。 -
治療費用はどのくらいですか?
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医療費控除は受けられますか?
はい、医療費控除の対象です。ただし、高額医療費控除との併用はできません。
医療費控除とは、自分や家族のために医療費を支払った場合、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。医療費控除とは?
医療費控除は医療費の負担を軽減するために設けられた制度で、一年間に10万円以上の医療費が必要になった場合に所得税の一部が戻ってきます。 本人及び生計を同じにする配偶者その他親族の医療費(毎年1月1日から12月31日までの分)を支払った場合には翌年の3月15日までに申告すると医療費控除が適用され税金が還付または軽減されます。 ただし、年間お支払いになった医療費が10万円以上でなければ対象となりません。(申告額は200万円が限度です)所得金額合計が200万円までの方は所得額の5%以上医療費がかかった場合に申告できます。詳しくは国税庁ホームページで。